【うーたん・うしろ】個展「おきらくやばん」のお知らせ
益子そしてモントリオールを拠点に活動されているうーたん・うしろさんの個展を開催します。東京では2年ぶりの個展とのことで、今展に向けて穴窯作品を中心に150~200点ほどをご用意いただきました。ぜひこの機会にお立ち寄りください。
【個展詳細】
10/19(土)〜10/27(日)13:00〜20:00(会期中無休)
※10/19(土)・20(日)はうーたん・うしろさんご本人が在廊予定。
※キャッシュレス決済のみ。
【うーたん・うしろとは】
レスキュー隊員として消防署に勤務する中、陶芸に出会い作陶を始める。2021年、栃木県益子町に自作の全地下式穴窯を築窯。山で堀った土や石を使い、薪をくべて器を焼く。何かが燃える時の光や音、溶けて崩れる様子に注目し、陶芸作品の制作を中心に創作活動を展開。舞踊、現代魔術をライフワークとし「踊る身体」と「作られるもの」の交点における在り方を実践・研究している。現在はモントリオールにもアトリエを持ち、海外での活動にも力を入れている。これまでに「CIBONE Brooklyn」などでも個展を開催。
<Instagram>https://www.instagram.com/ushilaska/
<インタビュー記事>https://iegnim.com/blogs/kougeijourney/blogs-kougeijourney-vol03-u-turn
【個展に向けてのコメント】
世阿弥はただ荒っぽいのと力強いのは違うと言ったが、
今の私にその違いを考えている余裕は無い。
心を落ち着けようとしてみても、ますます閉塞感が募るばかりだ。
こういう場合、片手間で習得した呼吸法など役に立たない。
私は不安だ。
ミクロだろうが、マクロだろうが、どこをどう見ても居心地が悪い。
いっそこの頭を切り落として、肚を主人にしてしまいたい。
じゃあそうしたらいいと言われてもできない私は、再び焼き物にしがみついた。
肚を主人とした、全くお気楽で野蛮な器を作る。
そこには、文字や画像や観念でいっぱいの、この頭を切り落とすに等しい爽快がある。
うしろが爽快なのは大いに結構だが、そこに何らかの力強さが現れているか、
あるいは単に荒っぽいだけなのか、ぜひ確認してほしい。
もちろん私同様その余裕がなければ「おきらくやばん」と
唱えていただくだけでも構わない。
うーたん・うしろ