コレクション: 焼き物工房 野はら屋(鹿児島県)
焼き物工房 野はら屋とは
鹿児島県の作陶家、佐々木かおりさんが一人で営む「野はら屋」。苗代川の黒もんをベースとし、修行時代で得た沖縄のエッセンスも交えながら作陶している。
黒もんとは
薩摩焼の⼀つであり、「⿊薩摩」とも呼ばれる。絵付がされた陶磁器で、幕府などに献上 された「⽩薩摩」とは対照的に⿊釉⼀⾊であり、庶⺠のための⽇⽤品が中⼼に作られた。
佐々木かおりさんとは
1971年⽣まれ、⿅児島県出⾝。沖縄県にある北窯※の⼀期⽣として10年間修⾏し、2006年に独⽴。2022年⽇本⺠藝館展ー新作⼯藝公募展ーにて「⿊釉⼊れ⼦鉢・⿊釉茶碗」で奨励賞を受賞。
※北窯(きたがま)沖縄県の中部、中頭郡読⾕村にある、宮城正享(みやぎ まさたか)、松⽥共司(まつだ きょうし)、松⽥⽶司(まつだ よねし)、與那原正守(よなはら まさもり)の 4名が所有する13連房の共同窯。沖縄の⾔葉で焼き物を指す「やちむん」の歴史を汲みつつ、現在のライフスタイルに合う器を⽣み出している⼈気の窯。